Ristorante Cortesiaプーリアワイン探訪 ~プーリアワインのあれこれ~
プーリアのワイナリーやワイン事情、ぶどう品種にまつわるお話や歴史などを紹介。
第6回目は、プーリア州中部の渓谷地グラヴィーナ・イン・プーリアの生産者『Botromagno』
プーリア州都バーリの南西にある町グラヴィーナ・イン・プーリア。
この地のワインは、かつてフランスにそのほとんどを売っておりましたが、1970年代にフランス国内から大きな反発を受け、出荷量は激減。衰退の一途をたどっていました。1991年に、法律家であった現在のオーナーであるアゴスティーノ家が当時の生産者協同組合に出資し、ボトロマーニョ社を設立。以降、アゴスティーノ家が管理し、以前のような生産量を回復していきました。
この地には代々受け継がれてきた白ワインにだけ認められるDOC(原産地呼称制度、現在はDOP)グラヴィーナがあります。イタリア国内では珍しい単独所有のDOCです。
そのワインの味はというと、2010年頃までは悪く言えば水のようなワインだったのですが、その頃から世界的にビオワインの潮流が強くなるとともに、ナチュラルな栽培、醸造方法にシフトチェンジしていきました。最初のころは試行錯誤しているのがワインにもかなり現れており、年ごとに味のばらつきがみられましたが、ここ数年で安定した味わいになってきたので、これからさらに注目したいワインです。
白のグラヴィーナだけではなく、赤ワインもかなり傑出した味わいが揃っております。
特におすすめはネグロアマーロ!
標高の高い畑で栽培されているので、ほど良く酸がのったキレイな味わいで、サレント地方のがっちりとしたネグロアマーロとは一線を画す味わいに仕上がっています。プーリアでもこのようなワインが造れるようになったのか、と思わせる1本です。
当店では上記白、赤ともに常時ラインナップしておりますので、一度ご賞味してみてはいかがでしょう。
ワイナリーのHPはこちら
http://www.botromagno.it/
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